「最近、腰が痛い」
「肩がこるようになった」
「なんとなく体が重い」
日常生活の中で、こうした体の不調を感じることはありませんか。
自分自身が不調を感じることもあれば、家族や職場の人から、
「最近、腰が痛くて……」
という話を聞くこともあります。
では、実際のところ、日本には体の不調を感じている人がどのくらいいるのでしょうか。
少し気になって、現在公表されている国の調査を調べてみました。
4人に1人が、何らかの自覚症状を感じている
厚生労働省が2026年7月に公表した「2025年 国民生活基礎調査」では、病気やけがなどによる自覚症状がある人は、人口1,000人あたり255.7人でした。
1,000人あたりと言われても、少しイメージしにくいかもしれません。
単純に考えると、およそ4人に1人が、何らかの体の症状を自覚していたことになります。
この調査では、この割合を「有訴者率」と呼んでいます。
男女別では、
- 男性 233.2人/1,000人
- 女性 276.7人/1,000人
でした。
また、80歳以上では465.5人/1,000人となっており、年齢によっても違いがあります。
ここで大切なのは、この数字が「病気の人が4人に1人」という意味ではないということです。
調査をした時点で、病気やけがなどによる何らかの症状を自覚している人が、それだけいたということ。
まずは、そこを見る数字です。
▶︎厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」
※細かな数値や統計表などが掲載されています。初めて見る方には少し分かりにくいかもしれません。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa25/dl/04.pdf
腰痛は、どのくらいあるのでしょうか?
同じ調査で症状を見ていくと、腰痛は男女ともに上位にあります。
人口1,000人あたり、
- 男性 85.9人
- 女性 100.8人
が腰痛を自覚していました。
女性では、およそ10人に1人という数字です。
ただし、ここで大切なのは、これも「調査時点で腰痛を自覚していた人」の数字だということです。
「何年間も腰痛が続いている人が10人に1人」という意味ではありません。
調査から分かるのは、まずその時点で、どのような症状を感じている人がどのくらいいるのかということです。
では、「慢性的な不調」はどのくらいあるのでしょうか?
ここから少し考えてみたいことがあります。
「今、腰が痛い」ということは、ある時点で調査することができます。
では、
「慢性的に腰が痛い人」
となると、どうでしょうか。
「慢性」という言葉には医学的な定義があります。
ただ、人の体調は千差万別です。
毎日ずっと痛みが続いている人もいれば、良くなったと思ったら、また痛くなる人もいます。
痛みそのものはなくても、体の重さや疲れが長く続いている人もいるでしょう。
そう考えると、実際の生活の中にある「慢性的な不調」を、一つの数字だけで表すのは簡単ではありません。
今回の調査から分かるのは、あくまでも調査をした時点で不調を感じていた人が、どのくらいいたのかということ。
その人たちが、その後どうなったのか。
どのくらいの期間、不調を抱えていたのか。
そこまでは、この数字からは分かりません。
けれど、現実の生活を考えれば、調査時点で不調を感じていた人の中には、その後も不調が続いていく人がいるでしょう。
数字で見ることのできる「今」と、数字だけでは見えない「その後」。
その両方があるのではないでしょうか。
数字には、一人ひとりの体までは写りません
調査の数字を見ると、
「こんなに多くの人が不調を感じているんだ」
と分かります。
一方で、その数字だけでは分からないこともあります。
同じ「腰痛」という言葉でも、
仕事で長時間座っている人。
立ち仕事が多い人。
毎日歩いている人。
ほとんど運動をしない人。
睡眠が十分な人。
疲れがたまっている人。
生活環境も、体の使い方も、それまでの経験も違います。
同じ症状の名前がついていても、体の状態まで同じとは限りません。
だからこそ、体の不調を考えるときには、症状の名前や痛い場所だけを見るのではなく、今の自分の体がどのような状態になっているのかを見ることも大切なのではないでしょうか。
そのことについては、以前の記事でもお話ししています。
▶︎ 今ある体を、より使いやすく整えていくために
https://202507091657fv77e465.conohawing.com/body-balance-now/
「痛いところ」だけが、今の体ではありません
腰が痛ければ腰を見る。
肩がこれば肩を見る。
膝が痛ければ膝を見る。
これは、とても自然なことです。
実際、痛みがある場所は本人にとって一番気になるところです。
ただ、私が整体を通して見ているのは、そこだけではありません。
立ったときの姿勢。
体の動き。
左右のバランス。
足の状態。
体全体のつながり。
そして、今の体がどのような状態なのか。
一つひとつを見ながら、体全体のバランスを整えていきます。
強い刺激を加えるのではなく、手で体の状態を確認しながら、やさしく整えていく。
これは、私が整体を続ける中で大切にしてきた考え方です。
整体が初めての方には、こちらの記事も参考になるかもしれません。
▶︎ 整体が初めての方へ/「歪み」って、自分には関係ないと思っていませんか?
https://202507091657fv77e465.conohawing.com/seitai-entrance/
まだ、この「整える」という考え方に出会っていない人もいる
先日、長く通ってくださっている方と、体について話をしていました。
その方は、ご自身の体を整えながら生活することを続けてこられた方です。
その会話の中で、こんな言葉がありました。
「まだこの方法に出会っていない人、いるよね」
そして、
「まだポキポキしたら治ると思っている人、本当に多いと思うよ」
と。
これは、私から何かを説明したわけではなく、その方自身が感じていたことです。
体を整える方法は、一つではありません。
それぞれに考え方があり、それぞれの方法があります。
だから、どれが正しい、どれが間違っているという話ではありません。
ただ、体全体のバランスを見ながら、強い刺激を加えず、やさしく整えていく。
そんな考え方があることを、まだ知らない人もいる。
そのことを、私はこの言葉から改めて感じました。
体は、一生付き合っていくものだから
今回、調査の数字を調べてみて感じたのは、
「体の不調を感じている人は、決して少なくない」
ということでした。
一方で、数字だけでは一人ひとりの体の状態までは分かりません。
「腰痛」という一つの言葉の中にも、いろいろな体があります。
だからこそ、
「今、自分の体はどんな状態なのだろう?」
と、一度立ち止まって見てみることにも意味があるのではないでしょうか。
体は、一生付き合っていくものです。
不調があるときだけ体を見るのではなく、今の体を知り、無理のないところから少しずつ整えていく。
私は、そんな体との付き合い方を大切にしています。
その背景にある、整体療術院UPの「整える」という考え方については、こちらの記事でもお話ししています。
▶︎ 整体療術院UPが大切にしている「整える」という考え方
https://202507091657fv77e465.conohawing.com/body-balance-philosophy/
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