こんにちは、整体療術院UPです。
今回は「健康長寿のためのスポートロジー」の学びから、子どもの体力と運動能力についてわかりやすくご紹介します。
未来を担う子どもたちの健やかな成長には、体の元気が欠かせません。
私たち大人ができることを、一緒に考えてみませんか?
かつては当たり前だった外遊び
いまの子どもたちにとっては、貴重な経験に
「走る・跳ぶ・よじ登る」
そんな動きが自然にできる環境を、あらためて見直す必要があります。
1.子どもの体力・運動能力は昔と比べてどう変わった?
日本では**1985年ごろ(昭和60年)**を境に、子どもの体力が大きく低下し始めたといわれています。
長期的な体力測定の結果を見ると、特に 持久力や筋力の低下 が目立っています。
2.なぜ子どもの体力が落ちてしまったの?
体を動かす機会が減った背景には、いくつもの要因があります。
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外遊びや運動の大切さを軽視する傾向
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ゲームやスマホの普及による外遊び時間の減少
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自動車移動の増加で歩く機会が減った
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遊ぶ「時間・空間・仲間(3つの間)」の不足
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運動を楽しく教える指導者の減少
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夜更かしや朝食抜きなど生活習慣の乱れ
こうした要因が重なり、子どもたちが自然に体を使う機会が少なくなっています。
3.体力や運動能力が低下するとどうなるの?
体力は「ただの筋力」ではなく、生きる力の土台です。
体力が落ちると…
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意欲や集中力に影響が出る
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心のバランスが崩れやすくなる
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将来の健康状態にも関わる
つまり、社会全体が元気であるためには、子どものうちからの体力づくりが不可欠なのです。
4.改善に向けた取り組みってあるの?
国でも子どもの体力低下に注目し、さまざまな施策を行っています。
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スポーツ基本法(2011年)
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スポーツ基本計画(2012年~)
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幼児期運動指針(2012年)
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アクティブ・チャイルド・プログラム(ACP)
→ 子どもが毎日60分、楽しく体を動かすことを目標に
さらに最近では、フィジカルリテラシー(体をうまく使う力) という考え方が注目されています。
これはスポーツが得意になることではなく、自分の体を知り、生活の中で自然に動かせる力を育てるものです。
5.どうすれば、元気な子どもを育てられるの?
大切なのは、テストのためではなく、「体を動かすって楽しい!」と子どもが感じられる環境づくりです。
そのために必要なことは…
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「時間・空間・仲間」を取り戻す
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遊びや運動を日常に取り入れる仕組みをつくる
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家庭・地域・学校が一体となって支える
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親世代も体を動かす大切さを再認識する
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子ども自身が体力の意味を理解できるよう、年齢に合った教育や声かけをする
まとめ
子どもの体力・運動能力の低下は、社会全体の課題です。
子どもたちが元気に、笑顔で毎日を過ごすために。
そして、大人になっても健康に生きていけるように。
日常の中で「体を動かす楽しさと意味」を伝えていきましょう。
※子どもの体力や運動能力の低下は、姿勢や集中力にも大きく関わっています。
その具体的な視点については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
👉 整体の視点から考える 子どもの「姿勢」と「整う力
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顕上義宗(けんじょう よしむね)
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